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zoom RSS 最近読んだ本 (2) − 「イノベーションのジレンマ」 クリステンセン著

<<   作成日時 : 2006/07/24 15:44   >>

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 「イノベーション○○○」とか「○○○イノベーション」という題名の本が、本屋さんの棚にたくさん並んでいるが、今回紹介するこの本、クレイトン・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ」はこれらの本と少し違った視点から洞察力溢れる深い分析を示している(らしい。私は他の本を読んでいないので、なんとも言えないが。。。)。
 翻訳本の初版が2000年1月であり、少し古い本になるが、現時点でも新鮮で、これからの技術経営に役立つ内容となっている。

 この本の問題提起は、「みごとな成功をおさめてきた企業の有能な経営陣が、ひたすら利益と成長を求めるうちに、最高の経営手腕を使って、企業を失敗に導くことがある」ということである。その失敗の過程には、持続的イノベーションを破壊的なイノベーションが駆逐する現象が発生している。

 本書ではその過程を、固定ディスクドライブの例で詳しく説明されているが、わかり易い例で言うと、「IBMなどのメインフレーム」−>「DECに代表されるミニコンピュータ」−>「パーソナルコンピュータ」の例が挙げられる。ここで重要なのは、破壊的変化に直面して失敗した企業は、衰退が必然の問題を抱えた企業では無く、顧客の意見に注意部深く耳を傾け、新技術に積極的に投資する優良企業である点である。

 過去に起こった問題の分析と、その対策方法が明確に語られており、少し難解な部分も有るが、面白く読ませてもらった。この手の本では結論があいまいな場合が多々みられるが、問題提起と結論が明確で、読み終えた後のもやもや感が無く好感を持った。著者はハーバードビジネススクールの教授で、研究の成果がわかりやすくまとめられているといった印象を受けた。

 原書はアメリカで10年近く前に出版されたものであり、その元になる研究や講義はもっと前にビジネススクールでされていたのだろう。技術経営に対するアメリカの底力を感じさせられる一冊だった。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
イノベーションのジレンマ (―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press))

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